こんにちは!お盆休みをいただいてリフレッシュしたとくこです。
ヨーロッパとアジアの玄関口であるトルコ。
イスタンブールはハブ空港がありヨーロッパ、アジア、アフリカの各方面に飛行機が出ていますが、とくこは空路よりも海路、海路よりも陸路で国境を越えるのが好きなので、今回はイスタンブールからお隣ブルガリアのソフィアまで鉄道で行ってきました。
ただし途中トラブルあり、13.5時間かかる予定が9時間遅れ…
一緒に乗っていたトルコやブルガリア出身の人たちも滅多にないことと言っていたので、所要時間についてはあまり参考になりません。
ただこういうこともあるんだな~という感じで見ていただければ幸いです。
チケットの購入場所
イスタンブールからソフィアへの夜行列車のチケットはシルケジ(Sirkeci)駅で購入します。
アヤソフィアからサバサンドで有名な船着き場に行く途中くらいにあります。
出発駅はここから離れたハルカリ(Halkaki)駅なので注意が必要です。ハルカリ駅でも購入できるという情報もありますが、シルケジ駅のほうが中心部に近くハルカリ駅は割と郊外にあるので、用事がない限りこちらで購入するのがおすすめです。
駅の建物に入ったら左側へ進みます。
こちらのカウンターでチケットを購入できます。
クレジットカード使用可です。
座席は2人部屋か4人部屋を選べますが、私たちの時は18:00頃にチケットカウンターに着き翌日発のチケットを購入しようとしたところ、4人部屋しか空いておらず選択の余地がありませんでした。
またカラー印刷のしっかりした時刻表の上に、急ぎ印刷されたような時刻表が重ねて貼ってありました。出発・到着時刻は時々変わるようです。
私たちの時は20:00 ハルカリ駅発、9:20 ソフィア着でした。
チケット購入にはパスポートが必要になります。
チケットは先にトルコに着いた夫が1人で買ってくれたのですが、こんなこともあろうかとパスポートのコピーを渡していたのが役立ちました。
出発駅ハルカリへの移動方法
前情報ではシルケジ駅からハルカリ駅へ直通バスが出ているとのことでしたが、夫はそんなこと言われなかったと…なので私たちはマルマライ鉄道でハルカリ駅に移動します。
マルマライ鉄道はボスポラス海峡の下を通り、車内の路線図でも海峡が示されています。イスタンブール市はヨーロッパとアジアにまたがっており、その間の往来を阻害してきたのがこのボスポラス海峡です。トンネルができるまでは橋を車で2時間かけてわたるかフェリーに乗るしかなかったとか…
このトンネルや鉄道の建設には大成建設が携わっています。
残念ながら今回は海峡は通過しませんが…
宿の近くの駅から乗車したので役に立つか分からないですが、Yenikapi駅からハルカリ駅まで29.9リラ(≒164.5円)でした。
乗車にはイスタンブールカードを使用しています。
ただこの金額、宿にいた人に聞いても「20リラしないくらいじゃないか?」と言われ、Google Mapで経路検索しても21リラと出たので私たちも感覚的にそのように思っていたのですが、乗車賃も物価高騰の煽りを受けているようです。
イスタンブールカードには余裕を持ってチャージを!
(私たちはケチってギリギリまで攻めた結果、乗車するとき0.66リラ足りず1人入場できず、その場でドルと両替してくれる人を探しました…応じてくれた男の子二人組、ありがとう!!)
途中大きな荷物を持っている私に女の子が席を融通してくれました。
ハルカリ駅までは35分で到着します。
この駅は周りに何もないと聞いていたので駅から出ず、夜行列車の待合室に向かいます。
トイレは無料でした。
割としっかりした待合室です。
外にも20人くらい待機しています。
夜行列車に乗車
発車30分くらい前になると、チケットチェックとホームへの入場が始まります。
誰からというわけでもなくポロポロと荷物検査の前に列が生まれます。
海外の列車あるある(だと思っている)ですが車両番号が順番になっていないのでどの車両に乗るかは聞くのが一番です。
エスカレーターを降りたところに係員さんがいて、ぱっぱと車両案内をさばいています。
私たちもチケットを見せたらこのおじさん、念入りに私たちのチケットを見た後、少し目を見開いて顔を上げ、私たちを見て固まりました。何かしくじったか!?と冷や汗をかいた次の瞬間、笑顔で The first car と言われました。
こんなところでどっきり仕掛けないでくれ。
車内はベッドにするとこんな感じ。
座席を折りたたんで下の段が、上の段は壁に付いているのを倒せばできます。
枕とベッドカバー、ベッドカバーとほぼ同じ掛け布団が配られます。
エアコンは一応効いていますが電車が動かないと動きません。
電車が動いても動かないこともあります。(車掌さんが直してくれました)
荷物は座席の下にスーツケースやバックパックを入れるくらいの余裕があります。
2人部屋だとこれに冷蔵庫や軽食が加わるという噂です。
トイレもまあまあきれいでした。
こちらも車掌さんが時折修理に入っているところを見かけたのでメンテナンスされている感がします。
乗っていると30分くらいで、乗務員さんが名簿作成に来ます。
名前とパスポート番号等の情報を自分で書かされました。
いざ国境越え
トルコ出国は途中のKapikule駅で。
駅が近づくと車掌さん?が大きな声でPassport Control、と言いながら廊下を往復します。
一度電車を降りて向かいのホームに渡り、ホーム上のパスポートコントロールでスタンプをもらいます。
車内に戻ると、みんなスタンプが押されているか確認しに係員が全部屋を回ります。
ブルガリアの入国まではもう少し電車を進め、Svilengrad駅くらいで係員が各部屋を回り、パスポートを回収していきました。
国境からかなり内側に入ったので、入国手続きを見逃したかと焦りました。
2.5時間ほど経って、また返却に回ります。
この時点で朝4:00。すでにスケジュールからは遅れています。
その後我々は何時間も途中の駅や何もないところで待たされたのですが、冒頭の通りトルコ人もブルガリア人も滅多にないことと言うのでこの辺りは割愛します…
たぶんここまでくれば後はソフィア駅に着くのを待つだけです。
本当は朝9:20に着くはずの電車が18:30に着いたので、この後は同室のトルコ人たちに誘導してもらいながらバスターミナルに急いでチケットを買いに行ったので、残念ながらソフィア駅の写真はありませんが、案内もあって分かりやすかったと思います。
まとめ
夜行電車はとにかく横になって寝られるのがありがたいです。
朝から快適に動けますみたいな感想を書きたかったのですが到着が夕方だったのでできず、、
何度も言いますが9時間遅れはイレギュラーらしいので、皆さん安心して乗っていただければと思います!
そしてもし遅れたら遅れたで車内の謎の一体感が生まれるので楽しみましょう!
コメント